子どもの足の痛みをなんとかしてあげたい…|成長痛の治し方とは

「足が痛いと言って子どもが夜中に泣く…」「長時間痛がるので親も辛い…」「スポーツした後に足が痛いと言うのは成長痛?」成長痛なのかケガなのか…子どもの足の痛みを見極めるには?
「足がうずくように痛むらしく、夜中に泣いている」
「サッカーの後に膝が痛いと言うので整骨院に行ったら、成長痛と言われた」
「子どもの足の痛みは成長痛だから放っておいていい?」
子どもはいろんな病気、ケガをします。
スポーツをしている子ならなおさらです。
お子さんが痛がったり、痛みのせいでスポーツができずにいたりすることは、親御さんとっても非常に辛いことだと思います。
一方で、成長期にある子どもに見られる痛みが「成長痛」です。
これはケガではありませんが、問題なのはスポーツによるケガを成長痛と診断されてしまうケースがあることです。
子どもが足の痛みを訴えている、これはケガなのか成長痛なのか?スポーツを休ませた方がいいのか?病院に行った方がいいのか?
このように判断に迷っている方にとって、この記事は必ず役に立つはずです。
目次
1.成長痛とは?どんな症状?

成長痛とは?
成長痛は、幼児期や学童期に、明らかな原因がないにも関わらず膝や太腿、足首を激しく痛がることを指します。
短時間で消えるのが特徴で、ほとんどの場合は1時間以内に収まると言われています。
成長痛のメカニズムは完全には解明されておらず、環境の変化や精神面への影響が誘因となるとも言われていますが、お子さんに成長痛が起きたからといって、親御さんが自分を責める必要は全くありません。
医学文献には「第一子やひとりっ子に多く見られる」「4~6歳のうち3人に1人が成長痛を経験する」「学業成績が良い子どもに多く見られる」といった報告があります。
また、お母さんが第二子、第三子を妊娠している、出産で自宅を離れている、入園や入学といった家庭環境や生活の変化が影響することもあります。
成長痛の症状
膝や太腿、踵が痛みます。
痛み方は「ジワジワ」「ジクジク」などと表現されることが多いようです。
痛みの程度の感じ方は個人差が大きく、泣き叫ぶほど痛がる子もいれば、気づかない子もいます。
あまりに痛みが強ければ病院や整骨院などで相談をする方もいます。
成長痛の症状の大きな特徴は、夜に痛みが出ることです。
夜、安静にしている最中に痛いと言い出したり、夜中に起きて痛みを訴えたりします。
日中の活動中に痛みを訴えるケースは非常に稀です。
2.成長痛の原因と対処法
成長痛は、成長期の子どもの骨が伸び、関節の形が変化していく時期に現れる痛みですが、骨の成長に伴って痛みが生じることは医学的にはないとされており、痛みの直接的な原因は明らかになっていません。
成長期のお子さんに必ずしも現れるわけではなく、背が高くても成長痛とは無縁だったという子もいれば、毎晩痛みに悩まされていたという子もいます。
成長痛が現れる原因について、ストレスだとか、緊張があるとか、様々な説があります。
そのため、「お子さんの話を聞いてあげる」「マッサージをする」といった方法が対処法として紹介されていることがあります。
これらはどれも誤りではありませんが、必ずしも全員の成長痛の改善につながるわけではありません。
成長痛は、現れ方も痛みの程度も、どうやったら和らぐのかも人それぞれ異なります。
お子さんの心や体の状態をみながら、根気よくケアすることが大切です。
3.混同されやすい「オスグッド」「シーバー病」と成長痛の違いは?

成長痛というものを知るにあたって大切なことは、スポーツをする子どもにみられる膝のケガである「オスグッド」や、踵のケガである「シーバー病」と混同しないことです。
整骨院や整形外科に膝の相談に行って「成長痛でしょう」と言われた子が、実はオスグッドだったというケースは珍しくありません。
オスグッドやシーバー病と成長痛は明らかに違うので、ポイントを抑えて見分けてください。
痛み方の違い
まず痛み方が異なります。
成長痛の特徴は、ジクジク・ジワジワ・ジワ~ という痛み方です。
一方、膝のケガであるオスグッド、踵のケガであるシーバー病はズキズキとした痛みです。
損傷・欠損・筋肉の異状の有無
成長痛は、「ケガではない」という点が最大の特徴であると言えるでしょう。
ケガとは、骨や関節が損傷・欠損している、ずれている、筋肉が明らかに固くなっている、といった状態のことです。
オスグッドやシーバー病も骨の異状であるため、これらはケガです。
異状がみられないにも関わらずお子さんが痛みを訴えているなら、成長痛が疑われます。
いつ「痛い」と訴えるか
ケガと成長痛とでは痛むタイミングも異なります。
スポーツ障害として知られるオスグッドやシーバー病は、運動時、またはその直後に痛みが最も強くなります。
安静にしていると痛みは出ないものの、運動を再開すると痛み出すという特徴があります。
一方で成長痛は、寝ているときや安静にしているときにジクジクと痛みます。
夜中に痛みで起きてしまうというのであれば、成長痛の可能性が高いと考えられます。
4.対処法が異なる症状を混同しないよう、正しい知識をつけることが重要
前述のとおり、オスグッドやシーバー病を成長痛だと診断されることがあります。
このような誤診断を受けてしまうと、対処して改善することができるはずのオスグッドやシーバー病を「成長痛だから」と放置してしまい、ますますスポーツ復帰への道のりが遠ざかってしまう事態にもなりかねません。
オスグッドやシーバー病も、安静にするようにと指示されることがありますが、安静にしていても治るわけではなく、改善のために積極的に働きかける必要があります。
一方で成長痛は、安静やマッサージ、心を落ち着かせるといった方法で根気よく成長を見守っていくものなので、ケガへの対応とは真逆と言えます。
ご自身で「成長痛とケガの違い」をしっかりと理解し、それぞれに対して適切な対応ができるようにしていきましょう。