同じところが何度も肉離れしてしまう…|肉離れの治し方とは

「同じところが何度も肉離れする」「肉離れの治療は固定でいいの?」「松葉杖を使えば歩いてもいい?」 肉離れになったときの正しい対処法とは?
「肉離れ」というと、スポーツ中に筋肉が「ブチッ」と切れたような痛みが走り、歩けないほどの痛みや固定が必要というイメージを持つ人が多いでしょう。
しかし、実際には肉離れの症状はさまざまで、必ずしも激しい痛みを伴うわけではありません。
痛みが比較的軽い場合でも、肉離れが発生することもあります。
また、治療法についても誤解があるかもしれません。
実は、「固定」や「松葉杖」といった治療方法も、場合によってはリスクがあるのです。
ここでは肉離れの原因と、再発防止の方法について解説します。
何度も肉離れを繰り返してしまう方、固定することに抵抗がある方、肉離れを予防してスポーツに励みたい方に参考になるはずです。
目次
1.肉離れとは?よくある症状はどんなものがある?

肉離れとは?
肉離れは、筋繊維が部分的に損傷・断裂するケガです。
主に太腿、ふくらはぎの筋肉で起きます。
部分断裂が多いですが、ひどいと全断裂になることもあります。
このように書くと非常に痛みが強く、直ちに歩けなくなるケガという印象を持つと思いますが、実は筋力トレーニング後の筋肉痛も、筋繊維が部分的に損傷して痛みとなっているため、肉離れの一種です。
激しいスポーツで突如肉離れになってしまうこともあれば、日々の小さな負荷の積み重ねでも起きることがありますし、夜寝ているときに足がつって肉離れになったという方もおられます。
肉離れの症状は?
程度の重い肉離れは、「バチッ!」という筋肉の断裂音が聞こえることがあります。
それに伴い激しい痛みが出て、歩けないどころか立つこともままならなくなる人もいます。
程度の軽い肉離れは、ストレッチをすると痛い、力を入れると痛い、といった軽い症状です。
患部が腫れたり、凹んだり、変形したりすることもあります。
内出血が見られることもあります。
2.肉離れの原因とは
ジャンプやダッシュ、急に止まる、ターンする、といった、筋肉に瞬間的に負荷をかける動作をしたときに起きるケースが多く見られます。
これは、筋肉が急激な収縮・引き伸ばしに堪えられないことによって裂けてしまうためです。
激しいスポーツ中にも起きますが、ウォーミングアップ不足だとウォーキングや軽いジョギングで起きることもあります。
前述のとおり筋肉痛も肉離れの一種ですから、筋肉に負荷をかけることが肉離れにつながると言えますが、誰でもなるものだからと軽く見てはいけません。
小さな肉離れの積み重ねが、程度の重い肉離れの引き金となることもあります。
3.肉離れの一般的な治療のリスクと再発の可能性

一般的に肉離れの治療では、患部を固定し安静に保つことが推奨されます。
「RICE(安静・アイシング・圧迫・挙上)」というキーワードで急性期の肉離れの対処を薦めている接骨院や整骨院が多いかと思います。
もちろん、痛みが強いときには安静にし、冷やすことは大切です。
しかし大切なのはそのあとの処置です。
一般的な治療法として、サポーターやテーピンク、特殊装具で固定が行われることがあります。
損傷した筋肉に負荷をかけない目的ではありますが、固定をすると筋肉が固くなるというリスクが生じます。
肉離れを経験した人は、患部にしこりを感じることがあるでしょう。
このしこりは正常な筋肉の動きを妨げ、次の肉離れを誘発する原因にもなるのです。
何度も同じ部位で肉離れを繰り返す人は、固定によって筋肉の弾力性が失われている可能性があります。
安静・固定の期間はできるだけ短くし、再発しにくい治療法に移行することが大切です。
4.肉離れは安静期間を短くし、動きながら治す
肉離れの回復に重要なのは、血流を促進することです。
安静や固定で筋肉を動かさないと血流が滞り、回復が遅れる可能性があります。
逆に、痛みを感じない範囲で適度に動かすことで血流が改善されれば、筋肉の回復が早まります。
さらに、神経系に働きかける特殊な手技を取り入れると、早期回復や再発防止になります。
このアプローチでは、安静・固定よりも治癒期間が短縮され、自然治癒力が最大限に活用されるため、より早く通常の動きが可能になります。
5.肉離れになる本当の原因を知る必要性
どんなに激しく瞬発的な動きをしていても、肉離れにならない人もいます。
一方で、ちょっとした負荷をかけただけで肉離れになってしまう人もいるのも事実です。
特に本格的なスポーツに取り組んでいる人は、普段から運動をして、ストレッチの重要性も知って実践していますから、それでも肉離れになってしまう原因は単なる準備不足・運動不足とは言えません。
肉離れになってしまう人は、肉離れを起こす筋肉の使い方をしていると考えられます。
つまり、一部の筋肉に必要以上に負荷をかけるフォーム、体の使い方をしているのです。
筋肉にはそれぞれ役割があります。
止まるための筋肉、推進するための筋肉、といった具合です。
例えば、走るときに「止まるための筋肉」を過度に使えば、その筋肉には不要な負荷がかかることは想像できると思います。
正しくないフォームで走るということは、そのような事態を招くことでもあるのです。
肉離れになってしまった原因を追究するためには、何のスポーツをしていて、どのような動きのときに損傷してしまったか、そのときにどのような体の使い方をしていたのかを、詳しく分析する必要があります。
肉離れになった直後はアイシング等の処置を行いますが、その治療後には、再発を防ぐための体の使い方を身に付けることが重要です。
例えば、筋肉に負担がかからない姿勢や動き方を覚えることで、筋肉が固まらず、負荷が分散されるようになります。
こうした体の使い方を日常生活やスポーツの動作に取り入れることで、再発リスクを大幅に低減できるだけでなく、運動パフォーマンスも向上します。
実際に、肉離れ治療後にマラソンのタイムが短縮されたり、ジャンプ力が増した例も多く報告されているのです。
6.肉離れを繰り返さないための治療院選び

肉離れは正しい処置をしなければ、何度も繰り返す恐れのあるケガです。
また、誤った体の使い方が原因となっている可能性もあるため、再発予防の取り組みを行っている治療院を探す必要があります。
肉離れの原因に関しての正しい知識を持って発信している
長期間の固定を推奨する治療院では、肉離れになるたびに筋肉が固まって、再発しやすくなるだけでなくスポーツのパフォーマンスも落ちてしまいます。
これでは根本的な解決にはなりません。
肉離れの正しい原因を理解し、それを基に対処してくれる治療院を探しましょう。
個々人の体の使い方の癖に対応している
肉離れの原因は筋肉の使い方にあると書きましたが、どのような動作がその人の筋肉に悪影響を与えているのかは実に人それぞれです。
一人一人の体の使い方をしっかり診てくれ、オーダーメイドの施術を提供してくれる治療院を選びましょう。
7.症状は辛くても、肉離れをきっかけにパフォーマンス向上が見込める!
肉離れは辛い症状ですが、正しい治療と体の使い方を学ぶチャンスと捉えることで、今後のパフォーマンス向上にもつなげられます。
再発しない強い筋肉と適切な動作を身につけることで、スポーツや日常生活を楽しむ力がさらに高まります。
肉離れに悩んでいる方も、この機会に治療と合わせて体の使い方を見直し、前向きに取り組んでみてくださいね。